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ピコレーザーとは?

[2022.07.04]

従来のシミ治療にはQスイッチレーザーといわれるナノ秒(10億分の1)レーザーが用いられてきました。

ピコ秒(1兆分の1)レーザーはより短いパルス幅での照射が可能となった治療器で、従来と比べて痛みを抑え、薄いシミの治療が可能となりました。

UBCLINIC立川ではエンライトンSRを使用しております

エンライトンSRは日本の厚生労働省、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けたピコレーザーになります。

エンライトンSRの「SR」は”Skin Revitalization=肌再生” を意味し、肌治療に適した細かな設定ができ、シミやくすみなどの色素除去、小じわやニキビ跡など様々な肌の悩みに治療効果を発揮します。

ピコレーザーには3種類の照射方法があります

・ピコスポット

・ピコトーニング

・ピコフラクショナル

肌の悩みや状態に応じて照射モードを使い分け、組み合わせることで治療効果を高めることができます。

ピコスポット(シミ・そばかす・ADMをピンポイントで除去)

目立つシミやそばかすに対し、ピンポイントでレーザーを照射する治療です。 照射されたエネルギーはメラニンに吸収され瞬間的に熱となりますが、メラニンが熱膨張する際の衝撃波によりメラニンを破壊するためこれまでのQスイッチレーザーと比べメラニンをより細かく砕き、皮膚を熱変性させることなく治療を行うことができます。

照射時に輪ゴムではじかれたような痛みがあり、数日後にかさぶた状になり(ならない場合もあります)1週間程度はシミの色が目立つようになります。かさぶたは1~2週間ほどで剥がれ落ちピンク色の皮膚になります。その後は一過性の色素沈着を生じることがありますが、3~6か月かけ次第に薄くなっていきます。

治療後は色素沈着の予防改善のために内服薬、外用薬の併用、スポット治療後のピコトーニングをお勧めしております。

内服薬の詳細についてはこちら

外用薬の詳細についてはことら

他院ではあまり行われない上瞼や目の際、涙袋付近も当院では照射可能となります。眼球保護のために点眼の麻酔を行い、特殊なアイレンズ(コンタクトシェル)を装着していただいて治療を行います。

ピコスポット後は肌の沈静のためにエレクトロポレーションの併用がおすすめです。

注意事項
    • 照射直後は赤みや腫れが生じますが、翌日にはほぼ治まります。
    • テープ保護は不要ですが、軟膏での保護が必要となります。軟膏は照射料金に含まれております。
    • 照射箇所が黒く薄い膜状のかさぶたとなりますが、1週間程度で自然に剥がれます。
    • メイクは翌日以降可能です。
    • シミの状態や種類によっては照射後に瘡蓋にならない場合や色味が濃くなったり、薄くならない場合もございます。
    • すべてのシミやそばかすが1回で消えるわけではありません。
    • 1~3ヶ月間隔で治療可能です。
    • ADMの場合は個人差はありますが治療に3~5回程度の回数を要します。

 

 

ピコトーニング(薄いシミ・肝斑治療・炎症後色素沈着・くすみ改善)

肌全体に低出力のレーザーをまんべんなく照射する治療です。

メラノサイトの縮小や樹状突起の短縮といったメラノサイトの活性を抑え、表皮細胞を傷つけずに沈着したメラニンを減少させる働きがあり、肝斑治療や炎症後色素沈着治療にも適しています。(肝斑治療は原則として内服薬を併用します。

肝斑治療では真皮層のリモデリング治療も重要となります。

ニードルフラクショナルRF(当院ではポテンツァ)を組み合わせたほうがより治療効果が得られるという報告、HIFU治療がアジア人の肝斑治療に有効であるという報告、QスイッチNd:YAGレーザー(1064nm)を使用した研究では、レーザートーニングと比較して同レーザーを使用したフラクショナルレーザー治療のほうが再発率が低かったという報告があります。

これらを踏まえ、当院での肝斑治療はピコトーニングにピコフラクショナルを組み合わせたピコダブルをお勧めさせていただいております。

うっすらと見えるごく薄いシミも回数を重ねるごとに更に薄く目立たなくなっていきます。くすみや色ムラも改善するため、顔全体がトーンアップし、透明感のある自然な素肌になることを期待できます。

シミやくすみを予防するためには、紫外線や摩擦によって生成されるメラニンの蓄積を防ぐケアが必要です。定期的にピコトーニングを行うことで生成されたメラニンを排出して、蓄積を予防し、美肌をキープすることができます。

注意事項
    • パチパチと優しく弾かれるような痛みがあります。
    • 最短で2週間隔で治療可能です。
    • ダウンタイムはほとんどない治療ですが、一時的に赤みや膨疹が出る場合があります。
    • 照射後レーザーの刺激により一時的な毛包炎が生じることがあります。
    • 白斑ができる可能性があるため、照射間隔や治療は医師にご相談ください。

参考資料

宮田 成章: 肝斑の治療 概論 (特集 今,肝斑について考える. Pepars (175), 1-4, 2021-07

Vasanop Vachiramon et al: A study of efficacy and safety of high-intensity focused ultrasound for the treatment of melasma in Asians: A single-blinded, randomized, split-face, pilot study. J Cosmet Dermatol. 2020 Feb;19(2):375-381.

Baishuang Yue  et al. Efficacy and safety of fractional Q-switched 1064-nm neodymium-doped yttrium aluminum garnet laser in the treatment of melasma in Chinese patients. Lasers Med Sci
. 2016 Nov;31(8):1657-1663.

Behzad Iranmanesh et al: The efficacy of energy-based devices combination therapy for melasma. Dermatol Ther. 2021 May;34(3):e14927.

Jin Woong Jung et al. A Face-Split Study to Evaluate the Effects of Microneedle Radiofrequency with Q-Switched Nd:YAG Laser for the Treatment of Melasma. Ann Dermatol. 2019 Apr;31(2):133-138.

中野 俊二. レーザートーニングによる美白治療 (特集 とことん,美白).  美容皮膚医学beauty 4(4), 64-69, 2021-4

ピコフラクショナル(ニキビ跡の凹み・毛穴・小じわ改善)

マイクロレンズアレイを装着して強力な衝撃波による点状にレーザーを照射する治療です。

炭酸ガスレーザーのように肌に穴をあけ深部にエネルギーを届ける(アブレイティブフラクショナルレーザー)治療ではなく肌の表面には穴をあけず深部にエネルギーを届ける(ノンアブレイティブフラクショナルレーザー)治療のため、ダウンタイムが少ないことが利点です。

点状の傷の治癒過程と、コラーゲンやエラスチンを増生し肌を再構築することで、肌質改善や毛穴の開き、ニキビ跡、小じわに有効です。

強い痛みや長いダウンタイムがNGな方、マイルドに肌の若返りをさせていきたい方におすすめです。

ピコスポットやピコトーニングと組み合わせることで、美肌印象を引き上げながら、シミ・美白治療に相乗効果をもたらすことができます。

ニキビ跡や強い毛穴の開きには表面麻酔を使用し高出力での照射を行います。内出血が起こりやすく、ピコトーニングとの併用はできませんが、より高い治療効果が期待できます(肝斑がある方へは高出力の照射では悪化することがあるため、ご説明の上低出力での施術をご案内することがありますがご了承ください。)。

注意事項
    • ニキビ跡や強い毛穴の開きには表面麻酔を使用しますが、痛みを感じる可能性があります。
    • 施術後の赤みは24時間程度出現いたしますが、長くても2~3日程度で落ち着きます。
    • 内出血が起こる可能性があり、内出血は1~2週間ほどで自然に吸収されます。高出力での照射では内出血や赤みは強く起きやすくダウンタイムが長くなる可能性があります。
    • 最短で1ヶ月間隔で治療可能です。

 

コンビネーション治療

1日で複数の治療を行うことでダウンタイムを短く済ませ、美白や美肌、肌質改善を強力サポートします。

ピコトリプル

ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルを同日に行う治療です。

ピコトリプルのフラクショナル照射は表面麻酔を使用しません。

ピコダブル

ピコトーニングとピコフラクショナルを同日に行う治療です。

ピコダブルのフラクショナル照射は表面麻酔を使用しません。

 

 

自宅でのケアについて
    • 治療後は紫外線を避け(日焼け止め等のサンスクリーンを徹底)、保湿を十分に行ってください。
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